”海里とノット”

海での距離を表す単位として海里があります。

【海里( nm = nautical mile、ノーティカルマイル )】

1海里とは「1852m」のことで、これは子午線1分の長さです。
※ 正確には、北緯48度(パリの緯度)における子午線の1分の長さです。ところで、なぜ「1海里」が「1852m」かといいますと、地球1周が約40,000kmですので、40,000km÷360(円の度数)÷60(度を分に)≒1852mとなるからです。

子午線とは、北極点と南極点を結んだ線(別名:経線)のことで、子午線1分とは、北緯何度、南緯何度と言われるように、地球の北極から南極までの半周を180で割った角度が「1度」となり、それを60で割った角度が「1分」で、その距離(子午線の距離)が「1852m」となります。もっと解りやすく説明しますと、皆さんが昔、小学校の算数で使った「分度器」を思い浮かべて下さい。
分度器を垂直(丁度、半月のように)にして、上が北極、下が南極としますと、その1度の角度÷60が「1海里」となります。そして船の速さや、海流・潮流の速さを表す単位がノット(knot)といい、「1ノット」とは、1時間に1海里の距離を進む速さですから、1ノット=時速1.852km(時速1852m)となります。
この「knot」とは、「結び目」のことで、大昔(15世紀末)の船の速力を測る方法として、14.4m毎に結び目を作ってあるロープを船から垂らし、一定の時間(28秒の砂時計)で、この結び目を何個繰り出したかで、速力を測ったからだそうです。ちなみに、28秒で「結び目」一つが繰り出されれば、1ノットとなります。

【3600秒(1時間)÷28秒(計測時間)×14.4m(繰出長さ)
                             ≒1852m(1海里)=1ノット】

なお、もう一つのマイルとして陸マイルがあり、これはマイル( sm = statute mile = 法定マイル )で「1609m」です。
陸マイルの由来は、昔、ローマ時代の人が歩く歩幅から来たらしいです。
ん〜、昔の人は偉かったですね

 

Copyright (C) 2003-2004 ACE TOMATO. All rights Reserved.