”なぜ、海の水はしょっぱいか” 

海水には、食塩の元であるナトリウムイオンや塩素イオンなどの天然にある元素が溶け込んでいてこれが塩辛さの原因になっています。地球が誕生した約45億年前の地球では、地球内部から吹き出した多量のガスの中に、水素や水蒸気、塩素が含まれていました。地球の温度が下がりだすと、水蒸気は水となり、雨となって何千年も地上に降り注ぎ、海となりました。
吹き出した塩素ガスは水に溶けやく、雨と一緒になって海に溶け込み、塩酸の海となり、強い酸性を示し、酸っぱい味になったのです。塩酸の海は、長い年月を経て、海中の岩石の中の鉄やカルシウムを溶かして、徐々に酸性から中性に変化して、現在の海のようになりました。
塩辛さの元は、大昔の塩酸の海が岩石を溶かし、その成分と塩素が結びついて塩辛くなったと言われています。ところで、海の塩分濃度はどこでも同じかというと少々違うようです。
塩分濃度は、大西洋の方が太平洋より濃く(しょっぱく)、特に北太平洋が薄く、北大西洋が濃いそうです。(でもほんの僅かの差)これは、大西洋で蒸発した水分が貿易風によりパナマ地峡を越え北太平洋に雨を降らせ、塩分濃度を下げ、大西洋では逆に塩分濃度を高めます。
北太平洋で蒸発した水分は、偏西風で北アメリカ大陸の山脈、そうロッキー山脈で雨となり、太平洋に戻されます。しかし、大西洋での偏西風では、東側、つまりヨーロッパ大陸やアフリカ大陸にロッキー山脈みたいな大山脈がないため、雨となって水分が大西洋に戻ってこないのです。

さて、サイパンの海は、どうでしょう?
日本の海よりは、塩分濃度が濃い感じがするのは、私だけでしょうか?

 

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